社会保険労務士の就職・転職市場

いきなりですが、何故、あなたは社会保険労務士の資格を取得したいのですか?その答えの多くは「社会保険労務士の資格が就職や転職に有利に機能すると思うから」ではないでしょうか。不況下の現在なら特にそうかもしれません。

しかし、そうした〝資格ありき〟の動機では、長きに渡る社会保険労務士の試験学習を完遂できるかわかりませんし、仮に合格し社会保険労務士資格を得ても、その後の就職や転職が上手くいくとは思えません。

「動機が試験学習や就職・転職にどう関係するのか?」とお思いの方もいることでしょう。大いに関係します。なぜなら動機は〝想い〟です。就職や転職したいなら、何も難しい社会保険労務士試験に挑むリスクを選ばなくとも、他に方法はいくらでもあるのではないでしょうか。

社会保険労務士資格は就職に有利か!?

社会保険労務士の一般的な就職、転職先には、
①:一般企業の人事や総務職

②:社会保険労務士事務所もしくは社会保険労務士法人
に大別されます。しかしながら、この2つでも社会保険労務士資格さえもっていれば引く手数多かといえば、残念ながらそうではありません。

就職や転職には、ハローワークや新聞などの求人広告情報をこまめに収集する、または、県や地域の社労士会から斡旋してもらうなど、通常の就職や転職同様、いえ、もしかするとそれ以上の努力と労力が必要になるのです。

つまり、社会保険労務士の資格さえ持っていれば楽に就職や転職ができるというわけでは決してないのです。だからこそ、就職や転職のためではなく、「社会保険労務士になりたい」という〝想い〟が必要であるということなのです。

もちろん、この不況により表面化した派遣やパート切りといった労働問題。そして、未払いや基金の枯渇といった年金問題など、社会保険労務士が活躍するフィールドは確実に広まっており、また、一般企業からのニーズも高まっている(外注という意味で)ことは紛れもない事実です。

みなさんには、単に就職や転職のためではなく、「企業の労働問題を解決したい」や「企業の年金制度を改革したい」など、強い想いと高い意識を持った上で社会保険労務士資格の取得を目指して欲しいと思います。